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にわかが道をやってくる

競馬のこととか、競馬以外のこととか。



明日の選択

人生とは選択の連続である。
そして、何かを選択するという行為は、イコール何かを切り捨てる行為である。
競馬予想、馬券購入などは、それを象徴する最たる営みと言えるかもしれない。
だからこそ、世の馬券野郎たちはこの業のような営為に惹かれるのかもしれない。人生の縮図に全力で立ち向かい、夢を見て、現実を思い知らされる。
懲りない連中ではある。

さて、目下自分が頭を悩ましている選択。
「明日の休日は何をしようか」

選択肢は
1.家で掃除や洗濯、部屋の片付けなどをしつつ、叡王戦のニコ生中継を見て過ごす
2.船橋競馬場に参戦

どちらを選び、どちらを切り捨てるべきか、昨日ぐらいからずっと堂々めぐりをしており、決めかねている。

元来、なぜ明日などという平日ど真ん中が休日になっているのかというと、名人戦第七局が6/21-22に開催される筈だったので、フルセットの決着局となればせめて二日目だけでも中継を観ないわけにはいかぬと、有休を取得したからである。
結果としては、残念なことに羽生さんがまさかの4連敗を喫し1-4で佐藤天彦新名人爆誕、自分はこのくそ忙しい時期にむやみに有休をとる盆暗社員と相成ってしまったのだ。

となると、休暇取得の本来の目的に近い選択肢1を選ぶべきではないのかとは当然思う。
明日の叡王戦中継は森内九段登場だし、羽生さんの名人戦が飛んだ代替に、長年名人位二人で独占体制を築いていた森内先生の対局を観れるなんて運命的ではないか。
それに、洗い物がたまっており、部屋にはゴミやら何やらが散乱している我が部屋を清浄化する大チャンスでもある。何より天気予報を見るに明日は今週唯一の洗濯のチャンスで、かといって干しっぱなしで出かけられそうな空模様ではなさそうである。
となると、鉄板で1枠1番の家で観る将きどってお掃除ルートを選ぶべきではないかというと、ことはそう簡単ではない。

実は今月、もう一日有休を取得した日がある。
言わずもがな、6/8の、名人戦第六局の二日目となる筈だった日である。
有休申請した時点ではたしか羽生さんの1勝2敗だったと思うが、まさかそのまま4連敗などあるわけがない、第七局は微妙だが、第六局が無くなることはなかろうと確信していた。
それが無くなってしまったときのショックたるや、単勝1倍台で、しかも応援している馬が飛んだときと匹敵するといえば幾らかお分りいただけるだろうか。
そんな手持ち無沙汰の6/8、調べてみると大井で東京ダービーなるビッグレースが開催されるということで、チャリンコとばして急きょ地方競馬参戦としゃれこんだ次第なのだが、ここで何となく予想して買った馬券が45000円強の大的中。200円が90000円超に変わったのである。
当然馬券師歴の乏しい自分には今までで最高の配当。他のレースはかすりもしなかったものの、そんなの関係ねぇと海パン一丁で拳を地面に何度も振り落とさんばかりに歓喜に打ち震えたのだった。
同時に、思えば応援していた羽生さんがまさかの4連敗を喫していなければ、この大万馬券ゲットもなかったのだと思うと、運命の不思議さを思わずにはいられなかった。

そう、つまりは成功体験。

競馬予想にもあるのではないだろうか、ある方法、方則、方針を以て馬券を買ってところ大当たりし、それ以降予想の材料として重要視するようになったり。その日行った何気ない行動が運気を呼び込んでいるように思えたり。
最近パッとしないけど前年の同じレースで勝ってる馬を買ってみたら当たった、初ダートの馬を買ってみたら当たった、斤量を重視してみたら、パドックで勃起してる馬を買ってみたら、昼飯に豚丼を食べてみたら……

おそらくそんなものは、たいてい幻。
まして、「将棋の観戦のためにとっていた有休の日に競馬場に行ってみたら大勝した」など、あまりにも淡く、次も同じ成功が待っているのではないかと思う人間がいたとしたら、その浅はかさに呆れ、何か物でもぶつけたくなること請け合いだろう。

わかってはいるが、どうしても頭をチラつく。
名人戦のために有休をとっていた明日、また競馬場に行けば、また凄い馬券がとれるんじゃないのか?

船橋は総じてJRAや大井より配当はつかないみたいだし、そもそも遠いし、一回だけど行ったことはあるので新開拓にもならない。
行かない理由は山ほどあるが、背中が押されてしょうがない。

こういう成功体験、ジンクスといった幻影は、惨敗して打ち砕かれない限り消えはしないのだろう。

 

さて、長々書いてしまったが。

まあ要するに、明日への前フリである。