にわかが道をやってくる

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イタリアVSスペイン 〜無敵艦隊再び?〜

自分がサッカーにハマりだした当時、スペイン代表は無敵艦隊と呼ばれていた。
決して称賛ではなく、常に好選手を抱え強豪の一角とされながらも、いつもここ一番の何番か手前で脆さを露呈し、国際大会で長らく低迷が続いていたこのチームを皮肉り揶揄する意味合いで呼ばれていた二つ名である。
無敵艦隊(笑)と表記するのがしっくりくる。
 
Euro2004大会においても、エースのラウールと相棒のモリエンテスをはじめ、アルベルダ、バラハのバレンシアの心臓コンビ、向こう10年はサイドアタッカーに困らないと言わしめたホアキンビセンテ(まさか数年後にサイドアタックをほぼ使わないスタイルに変貌するとは……)といった強力なメンバーを擁していたが、あっけなくグループリーグで敗退した。
2006W杯のときは、グループリーグで無双して3戦目にはイニエスタ残してスタメン全員入れ替えなどという温存策とも舐めプともとれるような手を打ちながらも、決勝トーナメント早々で敗退。
まっこと無敵艦隊(笑)は強力なメンバーが面白いサッカーをしてくれはするのだが、実に勝負弱く困ったもんだった。
でもそれゆえに何だか応援したくなる気持ちを掻き立ててくれるチームでもあった。
 
バルサのティキタカがスペイン代表に持ち込まれ、世界を席巻し、数々の栄光を得るに至り、スペイン代表は無敵艦隊とはあまり呼ばれなくなった。
本当に無敵のチームには、そんなおちょくるような呼称は似つかわしくないということなのだろう。
 
んで、昨晩のイタリアースペイン戦。
キックオフ直後のスコールで萎縮したわけでもなかろうが、前半は終始イタリアペース。
閉じるところはしっかり閉じて、イニエスタやシルバといった名手たちに決定的な仕事をさせない守備は流石カテナチオの国。
イタリアの攻撃時には大体決定機かその一つ手前までは運ばれ、再三決定機を防いでたデ・ヘアがキャッチできない下手呼ばわりされるオマケ付きでスペイン失点。
 
「スペインの選手が倒れているようです」→おいおい誰だよ、大丈夫か?
「倒れているのはブスケッツのようです」→何だよさっさと立てや
 
といった罵声も飛びかねない低調なパフォーマンスでハーフタイムを迎え、後半。
スペインがボールを保持し大半の時間イタリア陣内でゲームが進むも、攻めに迫力がなく、まるでゴールの匂いがしない。枠内シュートもほぼブッフォンがイージーにセーブできるものばかり。
相変わらずかつてのクワトロフゴーネスの2〜4号は封じ込められ、1号の存在感の大きさを改めて痛感させられるばかり。
そうこうしてるうちに、あれよあれよでまた失点。つい近年、主要国際大会3連覇という偉業を達成した代表チームは、あっけなく大会から去っていってしまった。
中継が終了し、応援していたチームが敗れた悔しさよりも、何だか脱力する気持ちにとらわれつつ、何だか既視感。
そう、今日見たスペイン代表は、まさに無敵艦隊(笑)だった。
 
栄光の日々は遠くなりつつある。
イニエスタ32歳、シルバ30歳、セスク29歳。
 
次代のスペイン代表は、少し前の強さを取り戻すのか、もっと前の残念なポジションに再び落ちてしまうのか。
刮目したい。