にわかが道をやってくる

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ポルトガルーウェールズ戦はロナウドvsベイルではないのか

Euroもいよいよ大会終盤、準決勝を迎え、最後の盛り上がりとともに微かな寂寥感のようなものが漂ってきた。この感覚は嫌いじゃない。


既にスペイン、イングランド、イタリアは敗れ、イニエスタもシルバもルーニーブッフォンも大会を去った。他にもモドリッチ、ロシツキ、ツェフ、レヴァンドフスキ……
ある者はピッチで全力を出し尽くし、ある者は最後の戦いに参加することが出来ずに。
名手と呼ばれる選手たちが敗れ去っていく姿は、寂しく美しく、胸に迫るものがある。
 
ちなみに、普通に仕事が続く平日において、観戦ダブルヘッダーはさすがに身体にこたえすぎると、泣く泣く視聴を諦めた試合がいくつかある。
朝、ネットニュースでイングランドアイスランドに敗れたことを知り、ゲームの詳細や観戦者の感想を見て案の定だいたいホジソンのせいだと把握し、終了の笛が鳴ったときルーニーはどんな表情をしていたかと想像。そんな敗者への触れ方もまた一興かもしれない。
 
今朝もまた一人、ビッグネームが大会を去った。
ポルトガルウェールズ戦。決してロナウドvsベイルじゃないよと、監督やら本人やらからお決まりの台詞が飛び出したものの、やはりその二人に注目が集まってしまいがちなカード。
 
さて、試合自体は膠着する時間が長く、ロナウドとナニにポンポンとゴールを決められてしまった以降も、怒涛の反撃とはなかなかいけず、徐々に敗色ばかりが濃くなってきて、そのまま封殺と、決してエキサイティングな内容とは言えなかったかもしれない。
しかし、後半何度もベイルの必死な表情が映されるたび、無理めの距離からシュートを放ってはゴールは獲得できず悔しそうな仕草を見るたび、こういう見方は悪趣味かもしれないが、彼がどのようにして敗れ去っていくかを見届けているような気持ちになってきて胸に迫るものがあった。
 
同時に自分が毎週プレミアの試合を観ていた頃、スパーズで躍動していた若手時代の彼の姿が、大スターとなり国を背負って戦う今の姿と重なり合わさって、月日の流れをしみじみ感じてみたり。
あの頃のスパーズは、モドリッチファンデルファールト、パーカー、レノンにアデバヨールまでいたりして多士済済。そんなチームで大ブレイクした若き快速アタッカーを、当時既に世界最高の位置にいたロナウドと比較する声も上がったりしていて、いやいやさすがにあの怪物と比較するのは無理があるだろうと思ったものである。
 
時が経ち、ガレス・ベイルはチームメイトとなったクリスティアーノ・ロナウドと当たり前のように比較をされる存在となり、今日、その先達と主要国際大会の準決勝という舞台で、お互いの国を背負って激突し、そして敗れた。
試合後、ベイルと話し込んでいるときのロナウドは喜びの色を消し、真剣な表情で彼の言葉に耳を傾けていた。あれは素晴らしいライバルへのリスペクトの現れだったのかもしれない。
 
敢えて言わせてもらいたい。
ポルトガルウェールズ戦は、ロナウドvsベイルの対決であったと。
 
 
ちなみに、ウェールズは国家じゃないよといった無粋なツッコミはどうかご遠慮願います。