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にわかが道をやってくる

競馬のこととか、競馬以外のこととか。



羽生理恵さんの一連のツイートについてのごく個人的な見解

羽生三冠の奥様の羽生理恵さんがtwitter上であの問題について踏み込み、しかも武豊騎手とのスクープについても自らほじくり返して赤裸々に思いを綴っており、主に将棋界・ファンの間で激動が発生している。

shogi1.com

この一連のツイートについて、反応としては総じて三浦九段冤罪事件についてはよく言ってくれたと好意的に受け入れられている一方、ユタカさんとの醜聞について言及している部分については関係ない不要な暴露であると不評を買っているようだ。

大ざっぱに言って以下の3点が指摘されている模様。

①武豊さんとそのご家族への配慮に欠けている
②事実と照合して疑わしい部分がある
③個人的な経験を書き連ねることで、きわめて私的なメッセージとなってしまっている

まあ①②についてはとりあえず同意というか、言われてもしょうがないかと。
③については捉えようによってはこのやり方で正解なんじゃないかと思っている。

その問題とされている点への愚見を通して、一人の将棋好きとして、理恵さんが計19回にわたってツイートしてくれた思いの丈をどのように捉えたか記しておきたい。

 

 

 

  • 武豊さんとそのご家族への配慮に欠けている点について

スキャンダルについては否定しているものの、武さんのご両親と良好な関係を築いてお世話になっていた旨の記載はある。
武騎手サイドの気持ちを部外者があーだこーだ言っても仕方ないとは思うものの、確かにこれを見てご本人や奥様が不快に思う可能性はあり、配慮が足りていない激白のように思える。

もし理恵さんと量子さんが現在親しくしている間柄であり、今回のツイートも承諾の上というなら話は全く別だが、そういう事実があるかどうかは明記されない限りは知る由がない。

 

  • 事実と照合して疑わしい部分がある点について

当時週刊誌もネットも誹謗中傷の嵐と書いてあるが、90年代前半から中盤ぐらいの当時、パソコン通信は一部の愛好家のみ楽しんでいるごくマイナーな趣味であり、仮にそこで誹謗中傷が行われていても、現在のような広がりを見せることはなかった筈。
このことを以って、鬼の首を取ったように羽生夫人を嘘つき呼ばわりする向きもあるらしい。

推測するに、リアルタイム当時は週刊誌などのメディアややくみつるのような下衆に好き放題叩かれ、後にネットが普及し、一部でその醜聞が真実であるかのように扱われ、叩く人間もいたのだと言いたかったのではなかろうか。
だとしても、このようなツイートをするに当たり、事実関係の記載は出来事の前後関係も含め慎重に慎重を重ねる必要がある。ちょっと迂闊だったかなと言わざるを得ない。

 

  • 個人的な恨みつらみを書き連ねることで、きわめて私的なメッセージとなってしまっている点について

単純に報道や将棋連盟の発表などに対して、事実とは違う部分を否定し、真実を明らかにするとともに道理に外れたやり方を告発するのであれば、自身の20年も前のエピソード自体提示する必要は無い。
が、敢えて今回は一個人としての私憤として発信したかったのかなと。

前回の疑わしきは罰せずの表明は、羽生三冠が夫人のtwitterを借りて自己の見解として発したものであったのに対し、今回は羽生理恵として投稿している。
当然羽生さんの許可を得ていないということは考えにくいが、将棋界で他の追随を許さない高みにおり影響力もある羽生善治三冠の意思表明として今回の強烈なツイートを発信してしまっては、今度はそちら側に傾いた強権が発生してしまうことを危惧したのではないだろうか。
更に、完全に足を突っ込ませることにより羽生さんが将棋に集中出来なくなることを避けるため、このような形をとったのかもしれない。

考えてみれば、今回の件で羽生さん自身が憤慨し、棋界の清浄化を図る必要があるという意志を持っていたとしても、普通の奥さんであればその逆を望むであろう。
色々と蓋をして、無理矢理ことを収めようとしている連盟の方針に従っていた方が安全であり、地位も生活も守られる可能性が高い。ことを大きくして棋界がこれ以上揺らいだら、羽生さんとて傷を負わないで済むとはいかないだろう。
旦那の収入減、地位の低下を望む妻などどこにいるものか。そのリスクを負ってでも、ここで発信しなければいけないと思ってくれたのではないだろうか。

もしかしたら羽生理恵個人の意思の表明であることを表すとともに、ツイートのセンセーションさを増し、各種メディアの注目を集め、今回の不祥事をこのまま見過ごさせないために敢えて武豊の名前を出したのかもしれない。
まんまと各メディアがこぞって取り上げており、Yahoo!ニュースにも出て、ある程度「でも三浦って人怪しまれることしてたんでしょ?」などと事の本質とかけ離れたことを未だにほざいている層の目にも止まったことであろう。

将棋連盟、ひいては将棋界に大いに失望していた自分としては、この方が踏み込んだ発言をしてくれたことについて、救われる思いすら感じている。
この方にこんなことまで言わせてしまった棋士たちがどのように反応するか。佐藤慎一五段などはいち早く共鳴していたが、何か具体的な動きが起こるか。

もし、何事もなかったように黙殺されたら。

もし、一連のツイートが削除され、お詫び訂正などの文言が流れるなんてことになったら。

その時は、将棋が終わるときだと思う。