にわかが道をやってくる

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2017 日本ダービー 感想戦

持つべきものは友。少なくとも徹夜をしなければ確保は難しいと言われるダービーデーの座席を始発組として獲得してくれた。

参考までに戦術を明かすと、グループで来てる先行組のおこぼれ狙い。
彼らの多くは、開門ダッシュでエリアを手分けして席取りに向かい、取れた中で一番良い場所にみんなで移動という戦法をとるらしく、とりあえず確保してある席を開放してくれることがあるらしい。
その機を逃さずハイエナし、1角側の、まあ見やすいとは言い難いエリアではあるが、人数分の座席獲得に成功したという。

昨年は建物内の床に、新聞1枚分のスペース確保が精一杯だったことを考えると、全然上等。
自転車でのんびり到着(とは言っても8時半頃には着)の人間としては、身に余る場所でダービーデーを過ごせるありがたさ。

1R目からパドックは黒山の人だかり、レース前には重賞のごとき拍手と歓声で、今日という日がいかに特別かを実感。
仲間と歓談しながら、テキトーに購入されていく馬券。こんな感じの方が当たったりするもの……と思いきや、成果のほどはいつものとおり。
 


まあいい、ダービーさえ取れれば。今日の他のレースなんて、いや、今年の他のレースすべての分を賭けるつもりで臨むべきレース。

時間が15時40分に近づくにつれて、気温とともに場内のボルテージはぐんぐん上がっていき、ついにその時を迎える。


ダービーや有馬で名物であろう、パドックや券売機に行った仲間が戻ってこれなくなってオロオロする人も数名見かけたり。

国家独唱のときにも騒ぎを止めないバカもやっぱりいたりして。
ファンファーレにオイオイ言ってるのがすげーダサいと未だに気付いていないバカも結構いて(目立つだけで割合的にはそこまで多くないが)。
そんな愛おしさすら感じるバカたちも引っくるめて、これぞGⅠオブGⅠ。

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◆日本ダービー

【予想】
◎①ダンビュライト
◯⑦アルアイン
▲⑫レイデオロ
△④スワーヴリチャード
☆⑩ベストアプローチ
☆⑮ダイワキャグニー

【購入】
3連複 ①⑦ー④⑩⑪⑫⑮ー①④⑦⑩⑪⑫⑮
馬連・3連複ボックス ①④⑦⑫
3連単 ①⑫→①⑦⑫→①⑦⑫
複勝(コロガシ) ①

【着順】
⑫レイデオロ ▲
④スワーヴリチャード △
⑱アドミラブル
③マイスタイル
⑦アルアイン ◯
 


ゲートが開き、世代最強の座をかけたレースがスタート。関係者すべてが長い長い時間をかけて積み上げた仕事と夢とが凝縮された2分半弱の戦いを、こちらも脳裏に刻みつけようと目を見開いての観戦。

ダンビュライトもアルアインも良い位置にいるな、これは最悪でもどちらかは馬券内入れるだろう、よしよしとほくそ笑んでいたところ、1000mのタイムが1:03.2と表示され、どよめく場内。
ここまで遅いと直線ヨーイドンになってしまう、そうなるとちょっと厳しいか? もう少し上げて良い位置どりができれば……と思っていた向こう正面で、それを実行したのが後方にいたレイデオロ。
ジリジリ好位に、ではなく、一気に先頭近くまでという思いきった手に打って出てきた。これはペースを読み切った上に、馬の力を信頼していないと出来ない騎乗。

この好判断が光り、レイデオロが押し切って勝利。ルメールはダービージョッキーの称号を獲得し、藤沢和雄調教師は念願のタイトルをついに得ることができた。まあ、おめ。

アルアインもダンビュライトもあの展開では後ろにはそうそう抜かせないものの、前を捉えるほどの豪脚はなく、残念無念の5着6着。
アルアインなんて最後の手応えを見るに、ほんの僅かどこかで前に出せてれば、着内は間違いなかっただろう。松山ジョッキーはしばらく眠れないんじゃないだろうか。

あの展開で後方から複勝圏内に入れるアドミラブルはやはり規格外の強さだった。
が、それ以上に恐ろしいのが、その規格外さえいなければ3着に残っていたマイスタイル騎乗の横山典弘。
異様な緊張感漂う舞台で、ハナに立ってどスローに落とし込む。すぐ後ろにトラストがいようとレイデオロが来ようと、どうせオレ交わしてハナにまでは立てないでしょ? と言わんばかりの悠々とした逃げ振り。そして巧みな仕掛けどころ。
相当の技術と胆力があればこその為せる技は、まさに天才のマイスタイルというものなのだろう。
逆のやらかしも往々にあるものの、やはり魅力ある騎手であることに間違いない。武豊とともに、できるだけ長く続けてくれることを願いたい。

さて、馬券の方は抑えの馬連のみ的中でトリガミ。買い目の中の最安目じゃどうしようもない。もう少し付くかなと思っていたが。
ペルシアンナイトまで追加したり、3連複の買い目を広げすぎちゃったかなと。

同日同距離の1000万条件の青嵐賞よりも3秒以上遅い勝ちタイムということで、大凡戦と見る向きもあるようで、それはそれで間違いではない一つの評価とは思うが、そういうレースの中で騎手が見せる技術や駆け引きもまた魅力のひとつ。

この日頂点を競った優駿たちが、次なるステージに臨む日が楽しみでならない。

きっと、その日はすぐやってくる。