にわかが道をやってくる

競馬のこととか、競馬以外のこととか。



カールが東日本で販売中止になる日が来るなんて

8月生産分をもって中部以東での販売を取りやめることになったというあのお菓子について、今更ながら少々。

一番最近食べたのがいつだったか思い出せないほどに遠ざかっていた身でありながら、「なんで無くなっちゃうの?」「子どもの頃から親しんできたのに」とか安易に言っちゃうほどの軽薄児ではないつもりだが、やはり一抹の寂しさを抱くことは否めないというか、世は無常だなぁと。
まあ、無くなってから騒ぎ立てることのみっともなさを置いておけば、実際、幼い頃から当たり前のように身近にあったもので、それなりに親しんできた味であることは確かなわけで。
ノスタルジックな感慨に浸ってしまう方が多いことを、一概に否定もできない。

「はぁ、お〜らが〜の〜」で始まる、口ずさめばゆったりとした時が流れる、宇宙一のどかなCMソング。
(河村隆一バージョンは若干毛色が違ったが)

「それにつけてもおやつはカール」という銀河一キャッチーなフレーズ。
アラフォー世代には、キャプテン翼の主題歌を、こう替え歌して歌ったことのある人間は山ほどいるだろう。

そして、お菓子そのものの、あのサクッと軽く、口に広がるチーズ風の味わい。あ、自分的にカール=チーズ味です。
「やめられない止まらない」は他社の別製品のキャッチフレーズだが、こちらも一度開封したら最後、中途で手を止めることは困難を極めた。

物心ついた頃から、当たり前にあったものが無くなる日。
そんな日は、これまた当たり前にやってくるのだなと。
 


子どもの頃から人並程度には親しんでおり、独り暮らし始めて数年間の、何かにつけてスナック菓子ばかり食ってた期間は一軍として活躍してもらいながら、ここ数年は滅多に口にすることはなかった。

何年か前、「笑っていいとも!」の終了が決まったときのこと。
「何で終わっちゃうの!?」という大衆の声に対し、明石家さんまは「お前らが観なかったからや」と言ったという。

カールが身近から消えることも、まったく同じこと。
「俺が」ここ数年食べないでいたから、無くなることになったんだなぁと、その事実を嚙みしめよう。

ところで、販売中止の発表以降、各小売店では品薄状態が続いているという。まあ、そりゃそうだろう。

先日、競馬場行く前に立ち寄ったドラッグストアにおそらく卸したばかりのカールを見つけ、ちょっと買っとこうかなとも思ったが、競馬場でカールってこともあるまいと考え直し、手には取らなかった。
まあ縁があればまた巡り合うだろうと思い、何歩かそこを離れた刹那、サングラスをかけたオバさんがやってきて、10個以上はあったであろうそのお菓子を、根こそぎカゴに入れていった。
もちろんそれは、かつてのビックリマンチョコのように1人2個までとかの店ルールが決められてるわけではない以上、正当な売買行為である。

でも、嫌な光景であるのは間違いなかった。少なくともあのおじさんには絶対見せたくない。もしかしたら、落胆して泣いてしまうかもしれない。
麦わら帽子で涙を隠して。