にわかが道をやってくる

競馬のこととか、競馬以外のこととか。



2018 日本ダービー 感想戦

一昨年昨年と一緒にダービー観に行っていた友人が今年は仕事で行けないという知らせが届く。
他にはたまに誘われたら行くぐらいのスタンスの仲間はいるものの、ギュウギュウに人が入るダービーデイに好んで参戦するような競馬好きのリア友がいない寂しい身の上。
初の開門ダッシュに参戦する気満々だったが、さすがに深夜早朝から最終レースの終わる夕方までずーっとぼっちというのもしんどいものがあるなと、昼過ぎぐらいにフラッと行って、人並みに紛れての観戦に切り替えることに。

てなわけで、のんびり納豆ごはんなどキメてから、あっつい中自転車こぎこぎ到着した頃にはまあ人人人。
とりあえずICカードをピッとやったらダービーリボン当たったんで、装着。

鬼太郎のタオルマフラー、猫娘のスマホケースに引き続き、ここのところこの手のやつがよく当たる。運を使ってしまっているのか。

必要な分の馬券をさっさと買い、場所確保に動く。ゴール前とかでモミクチャになるのもさすがにしんどかろうと、直線半ばぐらいの通路に立つ。

絶好のビューやんと思うかもしれないが、レース中は段差なしの前の席に座っている人が立つので、おじさんの頭の間から馬場やらターフビジョンやら見ることに。
 



ダービー前の東西のレースはどこかうわの空で過ぎていき、本馬場入場に大きな拍手と歓声、さだまさしさんの国歌独唱、かっちょええ煽りVTR、ファンファーレ、おいおいヤバいよもう始まっちゃうよどうしようと。
時というのは常に来てしまえばあっという間。ゲートが開く。
東京優駿第85回日本ダービー、発走。

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◆日本ダービー

◎⑧ブラストワンピース
◯①ダノンプレミアム
▲⑮ステルヴィオ
☆⑰ワグネリアン

【買い目】
馬連 ⑮⑰ー①⑧⑮
枠連 [1]ー[4]

実質強弱つけた馬連ボックスなのだが、白枠と青枠のもう一方が激穴ということもあり、枠連の方が付く(というより馬連①ー⑧が付かなすぎる)ため、そこだけ枠連で購入。
3着には何が飛び込んでくるかわかんねーやと、3連系は今回ナシのシンプルな勝負。
後から思えば面白みに欠ける馬券だなあと思えなくもない。

【着順】
⑰ワグネリアン ☆
⑫エポカドーロ
⑦コズミックフォース
⑭エタリオウ
⑧ブラストワンピース ◎

スタートしてすぐ勝負に出た福永祐一。
17番枠ということで、ハラを決めて後方からの競馬に賭けるのかと思いきや、果敢に前へと出し位置を取りにくる。
うぉぉぉぉぉと歓声とどよめきの場内。

「大丈夫かユーイチ⁉︎ それでいけるのかユーイチ⁉︎」

思わず叫んだのはこのわたくし。

ペースの方はどうなのか。
エポカドーロがハナに立ち、ジェネラーレウーノは主張せずに番手に収まり、サンリヴァルは馬群の中ほど。展開としてはスロー必至。
果たして1000m通過1:00.8と、時計的には昨年ほど遅くはないが、8Rの1000万下で2:22.9が飛び出した馬場状態を考えると、ドがつくスローと言っても良いペースだったか。

こうなるとワグネリアン勝機ありか。
しかし、じっと内内好位につけてるダノンプレミアムと、ワグネリアンを内に入れてあげず外を回らせる進路取りのブラストワンピースにとってはより理想的な展開に見える。
どうやら2強+ワグネリアンで前にいる馬を掃除するか。そして後方にいるステルヴィオ、グレイル、キタノコマンドールなどの中から突っ込んでくるものはいるか。

答えはすぐに出る。
第4コーナーを曲がり、18頭の優駿は府中の直線へ。

先頭のエポカドーロは勢い衰えず、他先行・好位の馬も総じてなかなか落ちない中、絶好の展開だった筈の一番人気・ダノンプレミアムはなかなか伸びない。
もう一方の雄と見られていたブラストワンピースも、道中マークし合っていたワグネリアンにブロックされ外に出せず、そんなら内と思いきや前の馬で唯一垂れてきたジェネラーレウーノに進路をふさがれ万事休す。ユーイチとケンイチの戦いは先輩に軍配が上がる。

逃げる形になったエポカドーロは、皐月賞馬ナメるなとばかりの粘り腰を発揮。
終始好位置にいながら目立たなかったダークホースのコズミックフォースは、ジョッキー気が触れたかのような追いっぷり。
後方から突っ込んできたのも意外や意外、伏兵エタリオウ。後から見たらだいぶ他馬に迷惑はかけていたが。
そしてようやく伸びてきたブラストワンピース。

それらを制したのは福永祐一ワグネリアン。
思いきった攻めの騎乗が奏功した形で、日本ダービーでどの馬よりも先に入線するという偉業を成し遂げる。
 



万雷の拍手と歓声の中、ウイニングロードを戻ってくる人馬。
19回目の挑戦で悲願達成の福永祐一は何度もガッツポーズをし、男泣き。
陣営が、観衆が、そしてライバルたちも彼に惜しみない祝福を贈る。
まるで勝ち馬を祝福するために最後だけ伸びたかのようなダノンプレミアム鞍上川田将雅はすぐさま馬上で握手を求め、「ユーイチさん! ユーイチさん!」と勝った騎手以上に興奮していたという。
馬券は外したが嬉しい、良かったという声を現地でもネットでも多く耳目にした。

つまりはそういう男なのだろう。

当方も40過ぎの男の涙と笑顔にヤラれたクチではあるのだが、まあもらい泣きばかりもしていられない。
馬券的には見事な空振りなわけで。

まあ大穴開けた3着馬を拾うのはどうあっても難しかったとして、結果的には皐月賞1番人気という1着馬での決着で馬連が80倍近くも付いたのは、一貫性を持って予想を組み立てた場合、大概はどちらかを切ることになるからなんだろうなと。

ワグネリアンは前走調教ゆるめて臨んだ皐月賞で先行馬に届かないのみならず、差し馬の中でも振るわない負け方。
今回はピッシリ仕上げてきていたので、一変を期待することは確かに出来ただろう。

一方のエポカドーロは、使い詰めと連続輸送。
皐月賞は渾身の仕上げで戴冠したものの、陣営もダービーに向けて伸びしろはないだろうと言っていたほどの状態。実際今回の追い切りはごく軽めだった。
つまりは、ワグネリアンと対極の状態で、両方同時に高く評価することは難しかったのではないかと。

とどのつまり、競馬はわからんという帰結になる。
少なくとも固定観念はよろしくないなと。


目黒記念もまるでかすらず敗北を喫し、パドックで行われたレース回顧にて新たなるダービージョッキーに改めて拍手を贈り、帰路に着く頃にはもう夕方。
JRAのHPにも載っているイベントを最後までは見ずに駐輪場に向かったにも関わらず、南門はもう封鎖したので西門から出て競馬場の外を回って行けという信じがたいお役所仕事に面食らいつつ、それでも感慨に浸る。

やはり祭りは現地に限る。


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