にわかが道をやってくる

競馬のこととか、競馬以外のこととか。



旅打ち日記 札幌編Ⅱ③ 門別競馬場(ブリーダーズゴールドカップ) 2019.8.15

はるばる来たぜ門別。


普段住んでいるところからのはるばるッぷりは言わずもがな、旅先の拠点たる札幌からでもおよそ100㎞ほどの距離。
今年は札幌行くついでに門別も行ってみようなどと軽く考えていたが、これ即ち東京行くついでに熱海にも行こうぐらいの所業。なかなか正気の沙汰ではない。
無料バスなぞ運行してくれていることに感謝。

そんな立地のためか、夏休み中の交流重賞開催日であるものの、来場者の多くが地元の方と思われる人々で、自分のようなヨソモノらしき人はさほど目立たない。そして思いのほか家族連れが多い。
札幌まででも往復3時間かかるとなると、ジモティーにとって休みの日に家族を連れて行く場所としてはここが有力候補になるということだろうか。

普段地方は交流重賞以外やらない主義ではあるが、やはりご新規の競馬場に来ると気が昂ぶるのは無理からぬこと。



もちろん今日は現地なんで買うよ馬券・増やすよマネーといった算段だが、久々の馬券勝負である上、ここは不案内なアウェーの地。昂ぶるままに勝負に出ては一敗地にまみれること必定。

まずは気持ちを落ち着け場内を散策……するもののすぐに終了。
コースこそかなり広いものの、スタンドやらパドックやら小ぢんまりと纏まっており、その気になれば10分もせずに来場者が足を踏み入れる場所を踏破してしまう。

とはいえ見どころはたっぷり。


パドックの電光掲示板は馬名・騎手名なし、一度に4頭までしか表示されず、その辺の掛け時計がかかっていたり。


ターフビジョンは移動式だったり。


直線は長いのにスタンドが据えられているのはゴール付近のごく一部で、あとは野っ原だったり。


そして、最も驚いたのがスタンドやら通路やらいたるところに灰皿が置かれており、喫煙している人がそこら中にいること。テーブル席では未就学児と思しき子どもと一服してるおじさんが普通に相席していたり。どうやらこの地に禁煙・分煙の風潮は届いていない模様。
どのように動線をとっても煙と匂いを避けることは不可能と思われるので、心底お嫌いな方はご注意願いたい。

これらの、ここしばらく中央しかやっていなかった身には、実に新鮮な門別の味わいを堪能しつつ、勝つイメージを高めていく。
 


そして競馬のお時間。
現地は安田記念の東京競馬場以来なので、マークシートを塗りつぶすのは実に2ヶ月半ぶり。たっぷり充電した力を今こそ開放する。



馬が走る。僕は叫ぶ。ああやはり面白い。最高の時間。恍惚。
誰か競馬以上の楽しみがあるなら教えてくれ。


が、どうしたことかお金は全然増えず、みるみる減っていくばかり。一体どうなっているのか。もしや充電しているつもりがずっと放電してしまっていたのか。
なんぼ楽しいっつっても勝たないとしゃあないで、などとボヤきながらうろうろしていると、何やらやっている。

競馬ファン的には松坂桃李と土屋太鳳が同時に来る以上のスター降臨に興奮しているうちにすっかり日は暮れ、その名のとおりのグランシャリオナイターのお時間。


いや曇ってて北斗七星なんて見えなかったけれども。


重賞デーということで、どこかで見たお姉様方が盛り上げに来てくれる。

この日は大井も開催していたので、東京トゥインクルファンファーレ(たしか10人編成)のお姉さま方は全員お盆返上で働いていたってことか。まったくもって頭が下がる。

そしてあっという間にメインのブリーダーズゴールドカップ。



⑥プリンシアコメータと岩田康誠。
うむ頼もしい背中。こりゃ勝つな。



⑪アンデスクイーンと戸崎圭太。
悪くはなさそうだが真一文字に結んだ口元を見るにこりゃ2着だな。


というわけで、逆転を賭けた3連単2点勝負!


⑪→⑥→②で決着!

うん……

……………………




仕事で結果を出した男はいい顔してますわ。副賞のビール一年分ちょっとわけておくれ。


結局門別で的中したのは1レースのみ。負けがさほど大きくなかったのは、大した金額を賭けなかったからに他ならず、内容的には惨敗。



数時間前に、胸を張って揚々とくぐった門を、うなだれてトボトボとまたくぐる。


帰りのバスに揺られ、明かりもまばらな夜の景色を窓にぼんやり眺めながら物思い。正直辺鄙なあの競馬場に再訪することはあるだろうか。
自分はタバコは吸わないし、どちらかといえば嫌煙家の部類に入る人間であるが、もしまた来るときがあったなら、今日と同じようにそこかしこで紫煙が立ち込めている鉄火場であってほしいなあ、なんて。


うん、きっとまた来る。