にわかが道をやってくる

競馬のこととか、競馬以外のこととか。



旅打ち日記 札幌編Ⅱ④ 嵐の休養日 2019.8.16

お盆の日本列島で猛威を振るった台風10号は、北の地にも。日本海に抜け、勢力は弱まってはいたものの、金曜日の札幌は強風、やがて強風雨に見舞われる。
どうやら明け方までには通過してしまう模様で、土日の開催には影響なさそうだと胸をなで下ろすものの、界隈を街歩きしたり、クラーク像のある展望台行ってみたりしようかなと考えていたプランは瓦解。

とはいうものの、折角の旅先で一日ホテルにいるのも何だなと、風吹きすさぶ札幌の街へ。

ホテルからほど近くの中島公園。

天候のおかげかもしれないが、人が少なく、雰囲気良しの憩いの場所。
ここでジョギングなんかしてみたら気持ちエエやろな。次回来札時にやってみよかななどと思いつつブラブラ。


こういう日は屋内で楽しめるところに行くべしと、公園の一角にあった文学館なぞに入ってみる。

特別展でやっていた歌川広重の東海道五十三次が思いのほか興味を惹き、浮世絵で描かれた浜松〜京都(二期構成の後期だった)の往時の旅路をじっくり辿る。
……冷静に考えたら、何で北海道来て東海道の絵を見てるんだ俺? と首を傾げてしまうフシもなくはなかったが。
 



常設展では北海道の文学に触れ、ほえー昔のインフラも各種設備も整っていない過酷な環境でこそ花開いた文学もあるんやなあなどと感銘を受けていたところ、館内にスタンプラリー的なもののチェックポイントがあったらしく数名の児童が入ってきてワイワイ騒ぎ出す。
こっちは静かに文学を堪能してるんだ、ブチころされてえのかクソガキと、小声でつぶやく文学的なわたし。

併設されているカフェで一息。
他にいるのは老夫婦1組のみで、静かな良い空間。

やたら美味いトーストを食べ、文学の余韻に浸るゆったりとした時間を過ごしていたところ、老夫婦のお爺さんがいきなり唸り声を上げ、何やら喋り出す。

「あぁー、いいなぁー、ここ。落ち着くー。静かでいいなぁー。あぁー、家にいなくて良かったなぁー」

歳をとるとボリューム調整がわからなくなるのか、小劇場であればちゃんと一番後ろの席にまで届くであろう声をあたり構わず出す老爺。
ここが静かで落ち着く場所であることは同意見だ、テメエが喚きだしさえしなければな、フ◯ックユーと小声でつぶやき席を立つ。

うん、やはり文学は人を高尚にさせるなと実感しつつ、札幌駅へと移動。
駅ビルで土産物眺めたりして過ごすうちに、いよいよ外は雨風がとみに強まってくる。

まだ夕刻ではあるが、さっと晩御飯キメてホテルに戻ろうと、二年ぶりのお店へと突入。

ビールにジンギスカン。控えめに言って至上。
ンマンマと食って飲み、なぜ肉もビールもこんなに早くなくなってしまうのかと首を傾げながら店をあとにする。

さて、当方この地には遊びに来たわけではなく、勝負をしにきたわけで。
休息日はこれで終了。コンビニで競馬新聞を買ってホテルに戻り、いよいよ本丸の札幌競馬場へと攻め込む準備を整える。


明日は待っている。


競馬場が。馬が。ライバルの馬券師たちが。


そして細江純子が待っている。