にわかが道をやってくる

競馬のこととか、競馬以外のこととか。



2020 ジャパンカップ 感想戦

夢の終わりは必ずやってくる。
甘美な夢の余韻に浸ることも許されず、そこは現実、月曜日。

せめてレースの回顧という形で、夢の残り香を求めるばかり。

◆ジャパンカップ

◎⑥コントレイル
◯⑮グローリーヴェイズ
▲⑤デアリングタクト

【買い目】
馬単 ⑥→⑤⑮
3連複 ⑥ー⑮ー②④⑤

【着順】
②アーモンドアイ
⑥コントレイル ◎
⑤デアリングタクト ▲
①カレンブーケドール
⑮グローリーヴェイズ ◯

 


キセキのハイペースの大逃げについては賞賛する人も非難する人もいるようだが、自分はどちらかといえば後者寄り。確かにどスローのヨーイドンよりは遥かに面白いレースにしたかもしれないが、まずあのペースでは勝機はある筈ないし、これまでこのクセ馬にガマン強く教えてきたことが水泡に帰した恐れもある。
まあ浜中騎手のコメントによると掛かってしまったので馬の気のままに行かせたとのことなので、これも馬の力の範疇で一概に悪い騎乗とも言えないかもしれないが。

それはさておき、一頭を遠くに追いかける番手以降はペースとしては平均ぐらい、ただし息を入れるほどには緩まることがなく、力の劣る馬には厳しい流れ。
人気馬たちは、好スタートから行きたい馬には行かせて好位につけたアーモンドアイとカレンブーケドール、外枠から位置をとりにいったグローリーヴェイズ、いつもよりは積極的に前寄りにいるデアリングタクトと、ここまではかなりいい感じ。

ただコントレイルはデアリングタクトをマークするような形で中団につけ、これは多くの人が想定していたより消極的な位置どりだったのではないだろうか。
これは単なる推測だが、やはり馬の状態が100%ではなかったということではなかろうか。陣営や鞍上としてはベストではない状態で無理に前目につけてアーモンドアイらと潰しあってはたまったものじゃないと考え、後ろ目で溜めて末脚に賭け、前にいる馬を捉えきれないならやむなしということだったのかなと。
明確な根拠はないが、ダービーなどよりだいぶ後ろの位置になっても福永騎手には焦る様子も促す様子もなかったことは確かである。

ヨシオらが早々垂れるや、好位の強豪たちの中で真っ先に遠くの逃げ馬を捕らえに動いたのはグローリーヴェイズ。直線で前に襲いかかりつつ後ろに襲いかかられるという果敢なチャレンジに打って出る。
しかし残り2ハロンを過ぎたあたりでアーモンドアイがエンジンをかけるや、これまで幾たびと見せてきた別の乗り物であるかのような加速で、奇跡の逃走劇も栄光の番狂わせも許さず抜き去ってしまう。
敗北を知らなかった三冠馬たちが必死に追いすがるも、彼らが今回同じ土俵で戦えたのはグローリーヴェイズとカレンブーケドール。それはそれで素晴らしい2着争いだったが、あの名牝の背中は遠かった。


三冠馬三頭のワンツースリーフィニッシュ。
とても素晴らしいレースで、とても美しい結果だったと頭ではわかっていても、どうにも感動が湧き起こってこない。

シンプルに馬券が外れてしまったからか。

言ってもコントレイルとデアリングタクトがアーモンドアイに肉薄できなかったからか。

レースが始まる少し前に、ふと自分が現地ではなく家でかっぱえびせん食いながら観ていることに虚しさを感じてしまったからか。

気分を高めていく本馬場入場の全馬紹介の時にグリチャのカメラがピンボケしてて興醒めだったからか。

グローリーヴェイズが粘っていれば当たってたのにィと悔しい気持ちが先に立ったからか。

いずれが主因かわからないが、心の中は何だか虚無に。そもそも夢の終わりなんてものはこんなものなのかもしれない。
感動を阻んでいるのは、夢の終わりの寂しさだろうか。


まあ、ままならぬ一個人の感情なんてものはさておいて、GⅠ9勝で有終を飾ったアーモンドアイには最後まで疑問視したことを詫びるとともに、これまで見せてくれたその勇姿、与えてくれた驚きと感動すべてに惜しみない拍手を贈りたい。

そして、初めて敗れたコントレイルとデアリングタクトは今後更に飛躍した姿を見せてくれることを願いたい。特にコントレイルはここでの強行が今後に障ってしまうことなどないよう強く祈願。


また次の夢に期待して。