にわかが道をやってくる

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2021 ジャパンカップ 感想戦

今年最後の府中開催デー。強烈に照りつける陽光で南向きのスタンドは11月末とは思えぬ熱気で満ち満ちる。まさか鞄に入りっぱなしになっていた扇子が大いに役立ってくれることになるとは思わなんだ。
その熱気は中天に輝く太陽が西の空へと傾いていっても一向に冷めやらない。

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ユーモアのセンスが欠落した、日頃誰にも相手にされない愚者であれば、西日がどうのこうの言ったりするのだろうか。
まあそんなことはさておいて、熱い決戦、そして有終の舞台へと。

◆ジャパンカップ

◎④シャフリヤール
◯②コントレイル
▲⑪シャドウディーヴァ
△⑤キセキ
△⑮マカヒキ
△⑫サンレイポケット

【買い目】
馬単 ④→②
3連複 ②ー④ー⑤⑪⑫⑮
3連複 ⑪ー②④⑤⑫⑮

2000mの2歳未勝利戦で1:58.5とかいう超時計が出たのは、締まったペース+勝ち馬が化け物すぎただけのような気がするが、他の芝レースを見ても予期していた通り土曜よりは芝は軽く、ディープ産駒向きの馬場。
コントレイルやシャフリヤールの力が馬場によって削がれる心配はまずなさそうで、問題はどちらを取るかだが初志貫徹で若い方。でもコントが勝ってもいいように二頭軸の3複でも構える。3頭目も人気どころ来ちゃったらまあしょうがないと。

 


【着順】
②コントレイル ◯
⑦オーソリティ
④シャフリヤール ◎
⑫サンレイポケット △
⑥グランドグローリー

キセキがまた昨年みたいなことやらかさなければスローかスローに近い平均ペースぐらいだろうと予期していたが、前に立った横山武史が作り出したのは想像以上のどスロー。
が、やっぱりやらかさずにはいられないキセキが向正面早々に進出したことで、最初の5ハロン1:02.2に対して次の5ハロンは58.8となかなか締まった流れになる。
そうなると、そうそう33秒台の上がりなど出せるものでなく、決め手に加えスタミナもある程度は要求される、つまりはしっかり地力が試されるレースになる。

……などと見てはいるものの、まあこのメンバーならどんな流れになろうと勝つ馬は決まっていただろう。
中団に構え、流れのままに進んでいったコントレイルが直線無理なく出してくると、ただ一頭33秒台の上がりを使い、好位から前で粘るオーソリティを苦もなく捉え、三冠達成時以来の勝利を、有終の美を飾る。

2着のオーソリティはやはり東京では強かった。
アル共杯の見た目ほどは強くなく、他の中穴どころといい勝負なのではと切ってしまっていたが、まあ文句のつけようがなく2番目に強かったので仕方がない。

三冠馬越えを期待した今年のダービー馬・シャフリヤールは一角でのかなりキツい不利や直線進路が狭まったのはあるにせよ、ちと現時点では力が足りなかった印象。
一部界隈で囁かれていたほどダメダメではなく、何というか期待していたほど強くはなく、心配していたほど弱くはなかったといったところか。次走の舞台や人気次第では取捨にだいぶ困りそう。


ゴール後、馬上で何かを絶叫、そして嗚咽、インタビューでも涙を流していた福永祐一。
引退式で、例によって愛馬への拷問ともいえる騎乗などかましつつも、マイクを向けられると涙で言葉を詰まらせた矢作調教師。
客観的に見れば勝って当たり前のレースではあっても、のしかかっていたものは余人の想像を絶するほど重たいものだったのだろう。

レース後、ネットやSNSでは近年で最強の馬だったかのごとく過剰に持ち上げる声が目立ち、正直なんだかなぁと思える節もあるのだが、立派な三冠馬であることは間違いない。拍手を贈るとともに、次のステージでの活躍を祈りたい。
なお、逆に不当に貶めるような声もあるようだがそっちは論外。確かに最強格同士の戦いには敗れてきているが、三冠馬の価値を毀損するような情けない負け方は一度もしておらず、敗れてなお強しと言える走りを見せてきていた。

何はともあれ、さらばコントレイル。
近い将来、産駒が躍動するのを楽しみに待ちたい。

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馬券? んなもんどーでもいいのよ……